G-XLQ15Y1J2Y

離婚で転校するのがかわいそう…親ができること、避けたいこと

子育てについて
記事内に広告が含まれています。

「離婚することになったら、こどもも転校させることになる」

そう考えたとき、

「今まで仲良くしていた友達と離れるのはかわいそう」
「新しい学校になじめるかな」
「こどもにこんな思いをさせてしまっていいのかな」

と、胸が苦しくなる親もいるのではないでしょうか。

離婚そのものだけでも、こどもにとっては大きな環境の変化です。

そこに引っ越しや転校が重なると、こどもの不安や寂しさがさらに大きくなることもあります。

一方で、離婚後の生活を安定させるために、どうしても引っ越しや転校が必要になる家庭もあります。

「転校させるのはかわいそうだから」と、親が無理をし続けることが、必ずしもこどものためになるとは限りません。

大切なのは、転校するかどうかだけではなく、転校という環境の変化を、こどもが少しでも安心して乗り越えられるように支えることです。

この記事では、離婚によってこどもを転校させることになったとき、親ができることと、できれば避けたい対応について考えていきます。

離婚でこどもを転校させるのは「かわいそう」?

最初にお伝えしたいのは、

「転校=こどもにとってかわいそうなこと」と決めつけなくてもいい

ということです。

もちろん、転校によって寂しい思いをするこどもはいるでしょう。

仲の良い友達と離れたり、慣れ親しんだ先生や学校を離れたりすることは、こどもにとって大きな出来事です。

でも、転校したことだけで、こどもの将来が決まるわけではありません。

新しい学校で友達ができることもあります。

新しい環境で自信をつけることもあります。

そして何より、こどもにとって大切なのは、

「自分は大切にされている」

「困ったときには助けてもらえる」

「家に帰れば安心できる」

と思えることではないでしょうか。

離婚後のこどもの養育については、2026年4月からルールが改正され、父母がこどもの人格を尊重し、こどもの利益を優先して養育することが明確にされています。

だからこそ、転校することになったとしても、「こどもの心を置き去りにしないこと」を大切にしたいですね。

こどもに転校を伝えるときに大切なこと

転校が決まったら、できるだけ早めにこどもへ伝えましょう。

ただし、

「来月から転校するからね」

と、一方的に伝えるだけではなく、こどもが気持ちを整理する時間を作ってあげることが大切です。

例えば、

「引っ越すことになって、学校も変わることになったんだ」

と伝えたあと、

「どう思う?」

と聞いてみましょう。

こどもから、

「嫌だ」
「転校したくない」
「友達と離れたくない」

と言われるかもしれません。

そんなときは、すぐに説得する必要はありません。

「そうだよね。友達と離れるのは嫌だよね」

「今の学校が好きなんだね」

と、まず気持ちを受け止めてあげましょう。

「嫌だ」と言えることも、こどもにとって大切なことです。

親ができること① こどもの気持ちを否定しない

転校を嫌がるこどもに、

「新しい学校でも友達できるよ」

「大丈夫、大丈夫」

と言いたくなることがあります。

親としては安心させたいだけなのですが、こどもからすると、

「自分の気持ちを分かってもらえない」

と感じてしまうことがあります。

まずは、

「怖いよね」

「寂しいよね」

「今の友達と離れたくないよね」

と気持ちを受け止めてみましょう。

そのうえで、

「困ったことがあったら一緒に考えよう」

と伝えるだけでも、こどもの安心感につながります。

親ができること② 今の友達とのつながりを大切にする

転校すると、

「もう今までの友達とは会えない」

と思ってしまうことがあります。

でも、学校が変わっても友達関係までなくなるとは限りません。

連絡先を交換したり、休日に会ったり、手紙を書いたりすることもできます。

もちろん、年齢によってできることは違います。

「転校するから全部おしまい」ではなく、

「学校は変わっても、大切な人とのつながりは残せる」

と伝えてあげるのもよいでしょう。

親ができること③ 新しい学校を一緒に確認する

知らない場所は、それだけで不安になります。

できれば転校前に、

  • 学校までの道
  • 校門
  • 教室
  • 体育館
  • 保健室
  • 下駄箱
  • 通学方法

などを確認しておきましょう。

学校によっては、転校前に学校見学ができる場合もあります。

「どんな学校か分からない」という状態よりも、

「一度見たことがある」

というだけで、少し安心できることがあります。

親ができること④ 新しい学校の先生に相談しておく

転校前に、担任の先生や学校へ相談しておくことも大切です。

特に、

「離婚と引っ越しが重なっている」

「こどもが転校を不安がっている」

など、学校生活に影響しそうな情報は、必要な範囲で共有しておくとよいでしょう。

「家庭のことをどこまで学校に話すべき?」

と迷う場合もあると思います。

すべての事情を詳しく説明する必要はありません。

こどもの学校生活を支えるために必要な情報を伝え、

「しばらくこどもの様子を見ていただけると助かります」

とお願いしておくのも一つの方法です。

親ができること⑤ 転校直後に「友達できた?」と聞きすぎない

転校すると、親も心配になります。

学校から帰ってくると、

「友達できた?」

「学校どうだった?」

「誰と話したの?」

と、聞きたくなりますよね。

でも、こどもによっては、それがプレッシャーになることがあります。

特に、まだ友達ができていない場合、

「今日も友達できなかった」

と親に報告することが負担になる可能性もあります。

「今日はどうだった?」

くらいの軽い声かけから始めて、こどもが話したいときに話せるようにしておくのもよいでしょう。

親ができること⑥ 家では無理に頑張らせない

学校では、新しい環境に慣れようと頑張っているかもしれません。

先生の話を聞く。

新しい友達に挨拶する。

授業についていく。

新しいルールを覚える。

大人が思っている以上に、こどもは疲れている可能性があります。

だからこそ、家では安心して過ごせるようにしてあげましょう。

たくさん話さなくてもいい。

甘えてもいい。

泣いてもいい。

何もしない時間があってもいい。

「学校で頑張っているから、家では頑張らなくていいよ」

という雰囲気を作ってあげることが、こどもの心の支えになることがあります。

ここからは、親がついやってしまいがちな「避けたい対応」について考えてみましょう。

避けたいこと① 「あなたのためだから」と押し切る

「あなたのために離婚するんだよ」

「あなたのために転校するんだよ」

という言葉は、親としては愛情から出ているかもしれません。

でも、こどもからすると、

「自分のために家族が変わった」

と感じてしまう可能性があります。

転校について説明するときも、

「あなたのためだから我慢して」

ではなく、

「家族でこれからの生活を考えて、こうすることになったよ」

と伝えるほうがよいでしょう。

避けたいこと② 「すぐ慣れるよ」と決めつける

「すぐ友達できるよ」

「すぐ慣れるって」

「心配しなくても大丈夫」

という言葉も、悪気はありません。

でも、こどもが不安を感じているときには、

「大丈夫じゃない自分がおかしいのかな」

と思ってしまうことがあります。

「慣れるまで時間がかかってもいいよ」

という言葉のほうが、こどもに安心を与えられることがあります。

避けたいこと③ 離婚の原因をこどもの前で責め合う

離婚の原因について、親同士が感情的になることもあるでしょう。

でも、こどもの前で、

「お父さんが悪い」

「お母さんのせい」

などと相手を責め続けるのは、できるだけ避けたいものです。

こどもにとっては、両親のどちらも大切な存在であることがあります。

こどもを夫婦間の争いに巻き込まないことは、転校とは別の意味でも大切です。

避けたいこと④ こどもに親同士の連絡役をさせる

離婚後、

「お父さんにこれ伝えて」

「お母さんに聞いておいて」

など、こどもを伝言役にしてしまうことがあります。

親同士の連絡が難しい状況でも、できるだけこどもを板挟みにしない方法を考えたいものです。

2026年4月からの法改正でも、離婚後の父母がこどもの利益を優先して養育することが重視されています。

避けたいこと⑤ 「転校したんだから頑張って」と言い続ける

「せっかく転校したんだから頑張ろう」

「もう引っ越したんだから、新しい学校に慣れないと」

と、こどもを急かしてしまうことがあります。

でも、新しい環境に慣れるまでの時間には個人差があります。

最初から元気に学校へ行けなくてもいい。

友達ができなくてもいい。

「今日は学校に行けた」

それだけで十分頑張っていることもあります。

転校後に気になる変化があったら

転校後に、

  • 学校へ行きたがらなくなった
  • 朝になると腹痛や頭痛を訴える
  • 急に泣くことが増えた
  • イライラするようになった
  • 家では以前より甘えるようになった
  • 元気がなくなった
  • 好きだったことをしなくなった

などの変化が見られることがあります。

もちろん、これらの変化だけで原因を判断することはできません。

ただ、離婚や引っ越し、転校など大きな変化が重なっている場合は、こどもの様子を丁寧に見てあげることが大切です。

「そのうち慣れる」と我慢させ続けるのではなく、担任の先生やスクールカウンセラーなどに相談することも考えましょう。

「転校させてしまってごめん」と自分を責めすぎない

離婚によってこどもを転校させることになった親は、

「こどもに申し訳ない」

「私がもっと我慢すればよかった」

「転校させるなんてかわいそう」

と、自分を責めてしまうことがあります。

でも、親が自分を責め続けていると、こどもも、

「自分のせいでお母さんが苦しんでいる」

と感じてしまうことがあります。

転校という決断が必要になったのなら、

「これからどうしたら親子で安心して暮らせるか」

を考えていけばいいのです。

過去を責め続けるより、これからの生活を少しずつ整えていく。

それも、こどもを守ることにつながります。

転校するこどもに伝えたい言葉

転校が決まったとき、こんな言葉をかけてあげるのもよいでしょう。

「転校するのは寂しいよね」

「嫌なことがあったら、いつでも話してね」

「すぐに友達ができなくても大丈夫だよ」

「学校で頑張った分、家ではゆっくりしよう」

「困ったことがあったら、一緒に考えるからね」

「あなたのことを大切に思っているよ」

こどもが必要としているのは、「絶対大丈夫」という約束ではなく、

「何かあっても、一緒に考えてくれる人がいる」

という安心感なのかもしれません。

もし「転校したくない」と言われたら?

こどもから、

「転校したくない」

と言われたら、親としてはとても悩むと思います。

経済的な事情や仕事、住居、安全面など、どうしても転校が必要な場合もあるでしょう。

その場合でも、

「無理だから」

と終わらせるのではなく、

「転校したくないくらい、今の学校が大切なんだね」

と、気持ちを受け止めてあげましょう。

そのうえで、

「どうしたら少しでも安心できるかな?」

と一緒に考えてみます。

例えば、

  • 今の友達と会える方法を考える
  • 転校前に新しい学校を見学する
  • 担任の先生に相談する
  • 通学路を一緒に歩いてみる
  • 好きなものを新しい生活に持っていく
  • 新しい学校で困ったときの相談相手を決める

など、小さな「安心材料」を増やしていくことができます。

親同士で意見が違う場合は、こどもを板挟みにしない

離婚後のこどもの転校について、父母の意見が一致しないこともあります。

「今の学校に残したい」

「引っ越して転校させたい」

というように、考えが分かれることもあるでしょう。

2026年4月から、離婚後に父母双方を親権者とする共同親権を選択できる制度が施行されています。共同親権の場合、こどもの転居や進学などの重要な事項について、父母で決めることが基本とされています。

ただし、家庭の事情によって適切な対応は異なります。

特に、DVや虐待など安全上の問題がある場合には、「親同士で話し合うこと」を無理に優先する必要はありません。

こどもの安全を最優先に、自治体の相談窓口や専門家、家庭裁判所などに相談することも大切です。

2026年4月施行予定。共同親権とは?
みなさん、元気ですかー?私は今日も元気です!!以前、法定養育費について紹介しました。↓今回は、合わせて知っておきたい、こちらも2026年4月施行予定の共同親権について、簡単に解説します。今回もまたチャッピーの力も借りながら、自分のコトバも入…

まとめ|転校することより「安心できる場所」を作る

離婚によってこどもを転校させることになると、

「かわいそう」

「申し訳ない」

と思ってしまうのは、こどもを大切に思っているからこそです。

でも、転校そのものがこどもにとって悪いことだとは限りません。

大切なのは、

  • こどもの気持ちを否定しない
  • 転校についてできるだけ分かりやすく説明する
  • 今の友達とのつながりを大切にする
  • 新しい学校について一緒に確認する
  • 学校の先生に必要な情報を伝える
  • 家では安心して過ごせるようにする
  • すぐに新しい環境へ慣れることを求めない

ことです。

そして、親自身も自分を責めすぎないでください。

離婚、引っ越し、転校。

どれも簡単なことではありません。

「これがこどものために本当に正解なのかな」と迷いながら選択することもあるでしょう。

それでも、

「これから親子で少しでも安心して暮らすためにはどうしたらいいか」

を考え続けることはできます。

転校したこどもに必要なのは、完璧な親ではありません。

「何があっても味方でいるよ」

と伝えてくれる親なのかもしれません。

新しい学校で頑張るこどもの心を、家ではそっと休ませてあげる。

そんな場所を作ってあげられたら、それだけでも十分、こどもの支えになるのではないでしょうか。

※この記事について

離婚後の親権やこどもの転居・進学などに関するルールは、2026年4月1日から改正されています。具体的な事情によって必要な手続きや対応は異なるため、重要な判断については法務省・裁判所・自治体などの最新情報を確認してください。

民法改正のポイントをまとめた記事はこちら↓

離婚後の新しいルール。2026年4月~民法改正のポイント
みなさん、元気ですかー?私は今日も元気です!先日、2026年から施行予定の共同親権や法定養育費について記事を書きました。ほかにも民法改正によって離婚後のルールが新しくなる点がありますので、簡単に紹介したいと思います。今回もチャッピーの力を借…

転校の際に必要な手続きについて簡単にまとめました。↓

よろしければ、こちらもチェックしてみてください。

離婚でこどもを転校させる?必要な手続きと、こどもの心を守るためにできること
「離婚することになったけれど、こどもの学校はどうすればいい?」離婚に伴って引っ越しをする場合、こどもの転校が必要になることがあります。でも、親にとっては「転校手続きをどうすればいい?」という問題だけではありません。こどもにとっては、「仲のい…

と、いうことで、

明日もまた、楽しく生きます!よろしく!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました