拝啓、ブラジャーのワイヤー様。

ざっくばらんに。
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拝啓

青く高い空に

くっきりと浮かぶ白い雲

蝉の声は今日もにぎやかで

したたる汗をぬぐうことももう諦めた

暑さに歯止めがかからない毎日、

いかがお過ごしでしょうか?

さて、

あなたにはずいぶんと世話になっているにもかかわらず

ちゃんとこうしてお話したこともなかった

感謝と後悔と

あなたに伝えたいことは

止まることを知らないこの汗のように

次々と湧き出て終わりがありません。

そんなわけで

今日こうして

筆をとっている所存です。

少し長くなるかな?

どうぞお付き合いください。

 

あれは

私が15、16の歳の頃。

大人とこどもの狭間で

難しい刻(トキ)を過ごしていた、あの頃。

あなたとの出会いはそんな歳の頃でしたね。

私にはまだ

必要ないと思っていたの。

私はまだ、こどもだと思っていたし、

こどもだと、思いたかったのかもしれない。

たしかあなたとの出会いは

私の母のススメで会った

それが最初でしたね。

最初はすごく戸惑った。

なんだか急に大人になった気がして。

私の心と体には

不釣り合いな気がして、

私はあなたとの出会いを

素直に喜ぶことはできなかった。

戸惑う私を

あなたは優しく支えてくれましたね。

あたはいつも厳しく理路整然としていて

枠からはみ出すことを許さない。

いつもフワフワとしていた私を

正しい道へと導いてくれた。

「これが大人になるってことなのかな」

そんな感情を抱いたのを

今でも覚えています。

大人になるってとても安心で

でもどこか退屈で・・・

なんかもっと

ワクワクするようなことはないかな?

そんなふうに思っていたある日、

新たな出会いが訪れました。

彼の名は

「ブラトップ」。

あなたとの日々に窮屈さや退屈さを感じ始めていた私にとって

彼との出会いはとても新鮮だった。

彼の、型にはまらない自由さと

広い心で受け止めてくれる寛容さ

あなたとはまるで正反対の彼に

私はどんどん惹かれていった。

どちらから切り出すでもなく

私とあなたは自然と疎遠になり

彼の魅力にすっかりみせられた私は

あなたのことを思い出すことが減っていき

いつしか

すっかり忘れてしまった。

あれから10年の時が過ぎ

私は

母となり

妻となり

そう

正真正銘の

“大人”になった。

大人になって

再び

あなたとの再会。

あー、やっぱり、

私の帰る場所は、

そう

あなただった。

大人になった私を

もうフラフラしないようにと

しっかりと支えてくれる。

やっぱり私には

あなたが必要です。

あなたなしの生活なんて考えれない。

若かりし頃

一度はあなたのもとを離れた私だけど

なんであんな裏切りをしたのか

あんなことをしなければ

もっと上向きで前向きな”大人”の私になれていたんじゃないか

そう後悔してやみません。

戻ってきた私を

責めることもせず

ただ静かに

再び正しい道へと導いてくれている。

歳を重ねれば重ねるほどに

自分の力だけで立つのはどんどん難しくなっている。

年々、あなたに寄りかかって、支えられて

それだけ

あなたへの信頼は増している。

拝啓

ブラジャーのワイヤー様。

これからどんどん

あなたに寄りかかってばかりの私になると思うけど

どうぞ嫌にならないで。

どうかこれからも

フラフラしている私を

正しい道へと導いて。

できるだけ前向きな私でいられるように。

こんな私だけど

これからも

よろしくね、

マイブラジャー。

☆今日の1歩☆

ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。

明日もまた、楽しく生きます!!よろしく!

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