そう、
あれは、
土砂降りの雨があがった
むしむしとした
夏の夜のことでした。
雨上がりの夜空をみあげながら、
私と娘は
ベランダにでて
赤く熟したトマトを丸かじりしていました。
ジュルッジュルッ
「あら?いいわねー。美味しそうに食べるね~」
一服のため外へ出たお隣さんも
娘のたべっぷりをみて
温かい表情。
ジュルジュルッ
娘と2人
並んでトマトを丸かじり。
そこにはとても平和で穏やかな時間が流れていました。
その直後、まさかあんなことになろうとは…。
トマトを食べ終えた私たちは
ドロドロになった手を
手術前のドクターみたいにして
真っ直ぐお風呂へ直行!
お風呂で数え唄なんかうたったりして
上機嫌親子♪
さて、はみがきして
寝ーよおっと!
ピョン。
…ん?
ピョン。
なんだ?気のせいかな。
ピョン。
いやぁあああー!!
でたーーーー!!!
「ママ、どおしたの!?」
カエル、カエル、カエルーー!!
カエルだよ、カエル!家の中にカエル!!
「どれ?あ、ほんとだ!カエル!かわいー♡」
いやいや、かわいーとか言ってる場合じゃないよ、外に出さないと。つかめる?カエル。
「つかめない!ママとって!」
えー!つかめないの?ママこどもの頃はつかめたのになー。ムリムリムリムリ!つかめない!ママ!
「えー!どおするの?」
どおしよおね、寝てる時に顔の上に乗ったらやだもんね、カエル。どおしよ、どおしよ。とりあえず、このブロックのケース貸して!
「どうするの?」
これに、閉じ込める。
「そして?どおするの?飼うの?」
いやいやいやいや飼わない!どうしようね。とりあえず、閉じ込める!
「えーかわいそうだよー」
いいから!貸して!
ちょっと、カエルこっちきて!あーやっぱりこないで!いきなり飛ばないで!動くな!ちょっとまって!こっちこい!あー!テレビのうしろに!やだ、どんどん端っこに隠れちゃう。あれ?どこいった?あーいたいたいた。あれ?なんかホコリまみれ!どおしよーなんか飛ぶ力弱くなってきてる。えー死ぬな!頑張れカエル!早く自分の家にかえるんだ!どこいった?いたいたいたいた、キャー!捕まえた捕まえたよ!えーまってまってまってまって、飛ばないでー!
「どうするの?」
これごと外に、出す!!
「えー、ケース返してよー!カエルさんのおうちにするの?」
とりあえず、出す!いくよ!どけてどけてどけて、ギャー!イヤー!
ガチャン。
出た!でたでたでた!だしたよ!カエル!
「カエルさんどこいったの?」
わかんない!おうちに帰るよ!きっと!仲間が迎えに来て、いや、こなくていいんだけど、きっと大丈夫!寝るよ!あーやっと寝れるー!!
おやすみー
おやすみー
カエル、どおなったかな?
恐る恐る戸を開けると、、、
いない!良かったー無事に帰ったんだ!
「昨日どおしたの?なんかあったの?」
いやー、家の中にカエルが^^;
「あらそおなの。うちにも入るよー昨日3匹もいたもん。」
えっそんなに!?いやー…
「結構くるから、気をつけてね。それにしても、ほんとダメなんだね、カエル。」
ダメですねー。こどもの頃は触ってたんですけどねー。
「すぐ入るからね。気をつけてね。」
はい…。
3匹も、、、やだなー。また入ったら。
昨日大惨事だったもんなー。
だめなんだよなー。
あのヌルっとした感じとか
急にこっちめがけて飛んでくる感じとか。
どーれ、
そろそろ娘迎えにいこー。
あっ、ひまわりずいぶん大きくなってるー
ってなにこれー!!
葉っぱの上に20匹くらいいますけどー!!
先生、カエルすごいですね、ここ。
「そおなんですよー、田んぼ近いからいっぱいいてー」
「赤ちゃんカエル、かわいー」
カエルのマンションだね、ここ。すご。
今日もカエルさん入ってこないように、ちゃんと戸、閉めとかなきゃねー。
ふー今日も疲れたー
ただいまー
ガラッ
ピト。
・・・・・・・
ぎぃやぁああああぁああああああああ
!!!!!!
☆今日の1歩☆
首筋に感じたあの感触、まさに背筋も凍った瞬間でした。
何事かと、お隣さんも飛び出してきたのは言うまでもありません。
カエルが、帰ってきたのかも、しれません。
みなさんも、カエルの逆襲には、ご用心。
明日もまた、楽しく生きます!!よろしく!
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