「子連れで再婚することになったけれど、義家族との同居が不安……」
「夫(妻)の親と一緒に暮らすことになったら、こどもはどう感じるんだろう?」
「義両親とこどもの関係がうまくいかなかったらどうしよう」
子連れ再婚は、夫婦だけの問題ではありません。
こどもにとっても、新しい家族や生活環境が始まる大きな変化です。
さらに、義家族との同居が加わると、家族の人数が増えるだけではなく、生活習慣や子育てに対する考え方、人との距離感など、さまざまなことを調整する必要があります。
ステップファミリーには、血縁関係のない親子関係が含まれるため、一般的な「初婚の家族」とは違った難しさがあります。厚生労働省も、再婚後の悩みを一人で抱え込まないことや、家族それぞれの状況を踏まえて支援を考えることの大切さを示しています。
だからこそ、子連れ再婚で義家族と同居するときは、
「みんなで仲良くしなければ」
と頑張りすぎるよりも、家族それぞれが安心できる環境を少しずつ作っていくことが大切です。
この記事では、子連れ再婚で義家族と同居するときに考えておきたいことを紹介します。
子連れ再婚で義家族と同居するとき、なぜ大変なの?
子連れ再婚で義家族との同居が大変になりやすい理由のひとつは、家族の中にさまざまな関係性が生まれるからです。
たとえば、
- 再婚した夫婦
- 実の親とこども
- 継親とこども
- 義父母とこども
- 元配偶者とこどもの関係
などです。
ステップファミリーでは、再婚によってこどもの家族・親族関係がなくなるのではなく、新しい関係が加わっていきます。
そのため、大人から見ると「家族が増えて幸せ」と思っていても、こどもからすると、
「今までと生活が変わった」
「知らない人と暮らすようになった」
「自分の居場所がなくなった気がする」
と感じることもあります。
特に義家族との同居では、こどもにとって新しい人間関係が一気に増えるため、焦らず関係を作っていくことが大切です。
子連れ再婚で義家族と同居するときに考えたい7つのこと
「家族だから仲良く」をこどもに求めすぎない
まず大切なのは、
「今日から家族なんだから仲良くしよう」
と、こどもに無理をさせないことです。
大人にとっては、再婚は新しい人生のスタートです。
でも、こどもにとっては必ずしも同じではありません。
「ママ(パパ)が幸せになってよかった」
と思う一方で、
「今までの生活が変わってしまう」
という寂しさや戸惑いを感じることもあります。
義家族に対しても、最初から親しく接することを求める必要はありません。
挨拶ができる。
一緒に食事ができる。
少し会話ができる。
それだけでも十分です。
家族になることと、すぐに仲良くなることは別。
このことを大人が理解しておくと、こどもへのプレッシャーを減らせます。
義両親に「親代わり」を求めない
義両親と同居すると、
「おじいちゃん、おばあちゃんがいるから安心」
と思うこともあるでしょう。
もちろん、義家族がこどもの成長を見守ってくれることは、大きな支えになる場合があります。
一方で、
「おばあちゃんが面倒を見るから」
「おじいちゃんが叱ってくれるから」
と、子育てを義家族に任せすぎるのは避けたいところです。
こどもにとって義両親は、「親」ではありません。
まずは、
「一緒に暮らしている大切な家族」
というところから関係を築いていけば十分です。
子育てのルールは夫婦で決めておく
義家族との同居で起こりやすいのが、子育て方針の違いです。
たとえば、
「こどもにはもっと厳しくしたほうがいい」
「そんなに甘やかさなくてもいい」
「ゲームは禁止したほうがいい」
「好き嫌いは許さないほうがいい」
など、家庭によって考え方は違います。
ここで大切なのは、義両親とこどもの間に夫婦が入ること。
特に再婚家庭では、夫婦が子育てについて共通認識を持っておくことが重要です。
「こどものことで何かあったら、まず夫婦で話す」
というルールを作っておくと、義家族との衝突を減らしやすくなります。
こどもの「自分の場所」を作る
同居生活では、こどもが安心して過ごせる「自分の場所」を作ることも大切です。
大きな個室でなくても構いません。
自分のベッド。
自分の机。
自分のおもちゃを置く場所。
一人になれるスペース。
「ここはあなたの場所だよ」
と伝えられる場所があるだけでも、こどもの安心感につながります。
新しい家族と暮らすからこそ、
「自分の居場所がちゃんとある」
という感覚を大切にしてあげましょう。
義家族との距離感を無理に縮めない
「せっかく同居するのだから、みんなで食事をしよう」
「休日はみんなで出かけよう」
と考えることもあるでしょう。
でも、毎回全員一緒である必要はありません。
親子だけで過ごす時間も必要です。
夫婦だけで話す時間も必要です。
こどもが一人で過ごす時間も必要です。
家族だからこそ、適度な距離感を持つことは悪いことではありません。
むしろ、
「いつでも一緒にいなければならない」
という状態が続くと、疲れてしまう人もいます。
同居していても、それぞれが自分の時間を持てるようにしましょう。
こどもの前で義家族と夫婦が対立しない
義家族との同居では、夫婦と義両親の意見がぶつかることもあります。
そんなとき、こどもの前で、
「お義母さんはいつもそう!」
「あなたの親だからあなたが何とかしてよ!」
などと夫婦が言い争ってしまうと、こどもは不安になります。
特に再婚家庭では、こども自身がすでに大きな環境変化を経験している場合があります。
だからこそ、
大人同士の問題は、大人同士で解決する。
これを意識しましょう。
こどもを味方につけたり、愚痴を聞かせたりするのではなく、夫婦で落ち着いて話し合うことが大切です。
「我慢すること」を良い嫁・良い家族だと思わない
義家族との同居では、
「せっかく同居させてもらっているから」
「義両親に嫌われたくない」
「夫(妻)の親だから我慢しないと」
と、自分が頑張りすぎてしまうことがあります。
でも、あなたが我慢し続けなければ成り立たない家庭は、長く続けるのが難しくなります。
家事。
育児。
生活費。
生活時間。
プライバシー。
こどもへの接し方。
こうしたことについて、最初から話し合っておくことが大切です。
「これくらい我慢すればいい」ではなく、「どうしたらみんなが無理なく暮らせるか」
を考えてみましょう。
義家族とこどもの間で困ったときはどうする?
たとえば、義両親がこどもに対して、
「もっとちゃんとしなさい」
「前の家ではどうしていたの?」
などと厳しく言うことが増えたとします。
そんなとき、こどもの前で義両親を強く責めるのではなく、まず夫婦で状況を共有しましょう。
「最近、こどもが少し緊張しているみたい」
「こういう言い方をされると、こどもが傷ついているように見える」
など、感情的な批判ではなく、具体的な出来事を伝えることがポイントです。
そして必要なら、
「こどものことは、まず私たち夫婦で考えさせてほしい」
と、夫婦として境界線を作ります。
こどもが「家にいたくない」と言ったら?
もし、こどもから、
「家にいたくない」
「おばあちゃんと一緒にいるのが嫌」
「前の家に戻りたい」
などと言われたら、すぐに否定しないようにしましょう。
「そんなこと言わないで」
「せっかく家族になったんだから」
「おばあちゃんもあなたのことを思って言っているのよ」
と説得したくなるかもしれません。
でも、まずは、
「そう思うくらい、何かつらいことがあるんだね」
と気持ちを受け止めることから始めます。
こどもの言葉の背景には、環境の変化への戸惑いや、誰にも言えない不安が隠れていることがあります。
ステップファミリーでは、こどもを中心に家族関係を考える視点が重要だとされています。
「家族としてうまくやること」より、
「この子が安心して暮らせているか」
を一度立ち止まって考えてみましょう。
子連れ再婚で義家族と同居する前に話しておきたいこと
同居を始める前に、夫婦で次のことを話し合っておくと安心です。
家事について
- 誰が何を担当するのか
- 食事は誰が作るのか
- 洗濯はどうするのか
- 家事を義両親に頼りすぎないか
こどもについて
- こどもの生活リズム
- 学校や習い事
- 門限
- スマホやゲーム
- 叱るときのルール
お金について
- 生活費
- 食費
- 光熱費
- 住宅費
- こどもにかかる費用
プライバシーについて
- 夫婦の部屋
- こどもの部屋
- お互いの私物
- 一人になる時間
義家族との関係について
- こどもへの接し方
- 夫婦への干渉
- 子育てへの口出し
- 家族行事への参加
「同居してから考えればいい」と思わず、できるだけ事前に話し合っておきましょう。
同居=家族が幸せになる、とは限らない
義家族との同居には、良い面もあります。
こどもの見守りをしてもらえる。
家事を助けてもらえる。
家族が増えることで安心できる。
困ったときに頼れる人がいる。
一方で、生活習慣や価値観が違えば、ストレスになることもあります。
だから、
「同居することが正解なのか」
を考えることも大切です。
再婚するからといって、必ず義家族と同居しなければならないわけではありません。
別居という選択肢もあります。
また、最初から完全同居ではなく、近居など別の暮らし方を検討することもできます。
大切なのは、
「一般的にはどうなのか」ではなく、「自分たち家族にとって無理のない形は何なのか」
です。
子連れ再婚では「理想の家族」を目指さなくていい
子連れ再婚をすると、
「今度こそ温かい家庭を作りたい」
「みんなが仲良く暮らしたい」
と思うのは自然なことです。
でも、「理想の家族」を目指しすぎると、少しでもうまくいかないときに、
「再婚したのが間違いだったのかな」
「私の努力が足りないのかな」
と、自分を責めてしまうことがあります。
家族は、最初から完成しているものではありません。
一緒に暮らしながら、
「この距離感なら心地いいね」
「これは少しやめよう」
「こうしたほうがこどもは安心するね」
と調整していけばいいのです。
ステップファミリーは、一般的な家族とは異なる関係性を持つ家族です。だからこそ、「普通の家族」に無理に合わせるのではなく、自分たちに合った家族の形を作っていくことが大切です。
まとめ|こどもと義家族、どちらも大切にするために
子連れ再婚で義家族と同居するときは、たくさんの人間関係を調整する必要があります。
だからこそ、
- こどもに「仲良く」を強要しない
- 義両親に親代わりを求めすぎない
- 子育てのルールは夫婦で決める
- こどもの居場所を作る
- 家族それぞれの時間を大切にする
- 大人同士の問題をこどもに背負わせない
- 自分だけが我慢しない
ことを意識してみてください。
そして何より大切なのは、
「家族みんなが仲良くできているか」ではなく、「こどもが安心して暮らせているか」
という視点です。
再婚後の家族の形に、唯一の正解はありません。
義家族と同居することが幸せにつながる家庭もあれば、別々に暮らすほうがうまくいく家庭もあります。
「こうしなければいけない」ではなく、
自分たち家族が安心して笑える形を、少しずつ探していけばいい。
焦らず、無理をせず、家族それぞれの気持ちを大切にしていきましょう。


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