「再婚して家族になったのだから、もっと仲良くなってほしい」
「再婚相手もこどもを大切にしてくれている。でも、なかなか距離が縮まらない……」
そんな悩みを抱えていませんか?
再婚すると、夫婦だけではなく、こどもと再婚相手との新しい関係も始まります。
だからこそ、
「いつになったら仲良くなれるんだろう」
「このままで大丈夫なのかな」
と、不安になることもあると思います。
でも、まず知っておいてほしいのは、
再婚したからといって、すぐに親子のような関係にならなくても大丈夫
ということです。
ステップファミリーは、初婚家庭とは違った家族の構造を持っています。こどもにとっては、生活の中に突然新しい大人が加わること自体が大きな変化です。
今回は、再婚相手とこどもの距離がなかなか縮まらないときに、家族としてできることを考えていきます。
再婚相手とこどもの距離が縮まらないのはおかしいこと?
結論から言えば、珍しいことではありません。
こどもからすると、
「お母さん・お父さんの大切な人」
と
「自分にとっての親」
は、同じではありません。
再婚相手がどれだけ優しくても、すぐに「お父さん」「お母さん」と同じ存在になるわけではないのです。
さらに、こどもの年齢や性格、これまでの家庭環境、実親との関係などによっても、距離の縮まり方は変わります。
そのため、
「再婚したんだから仲良くしなければ」
と焦る必要はありません。
まずは「一緒にいても安心できる関係」を目指すこと。
それだけでも十分な一歩です。
「仲良くして」と無理に距離を縮めようとしない
親としては、
「せっかく家族になったんだから、一緒に遊んだら?」
「もっと話してみたら?」
と言いたくなるかもしれません。
でも、こどもからすると、それがプレッシャーになることがあります。
大人同士なら、
「仲良くしよう」
と意識して関係をつくることができます。
しかし、こどもにはこどものペースがあります。
まずは、
- 無理に会話させない
- 無理に一緒に出かけさせない
- 無理に甘えさせようとしない
- 「お父さん(お母さん)なんだから」と役割を押しつけない
ことが大切です。
距離を縮めることより、安心して距離を保てることも大切。
そんなふうに考えてみましょう。
再婚相手には「親になる」より「信頼される大人」を目指してもらう
再婚相手が、
「自分も親なんだから、ちゃんと叱らないと」
と頑張りすぎてしまうことがあります。
しかし、関係ができていない段階で、いきなり「親」として厳しく接すると、こどもとの距離がさらに広がってしまうこともあります。
最初は、
「困ったときに助けてくれる人」
「話を聞いてくれる人」
「一緒にいて嫌ではない人」
くらいから始めてもいいのです。
親になることを急ぐより、
「この人なら大丈夫」と思ってもらえること
を目標にしてみましょう。
ステップファミリーでは、こどものこれまでの生活や習慣、実親との関係を尊重しながら、時間をかけて信頼関係をつくることが大切だとされています。
「好きになって」と求めない
再婚相手がこどもを大切に思っているほど、
「自分のことも好きになってほしい」
と思うかもしれません。
でも、こどもに
「お父さんのこと好き?」
「新しいお母さんと仲良くできる?」
と聞きすぎるのは、少し注意が必要です。
こどもは、
「好きって言わなきゃいけないのかな」
「お母さんを困らせたくない」
と感じることがあります。
大切なのは、こどもの気持ちを急いで答えに持っていかないこと。
「今はまだよくわからない」
という気持ちも、そのまま受け止めてあげましょう。
夫婦の時間と、こどもとの時間を分けて考える
再婚すると、
「家族みんなで仲良くしなければ」
と考えがちです。
でも、家族全員で過ごす時間だけが家族の時間ではありません。
例えば、
- こどもと再婚相手が一緒にゲームをする
- こどもが好きなテレビを見る
- 一緒に買い物へ行く
- 短時間だけ散歩する
- 何気ない会話をする
など、小さな時間の積み重ねでも十分です。
そして、親子関係だけではなく、夫婦関係を安定させることも大切です。
夫婦がこどもの前で安心して会話している。
家の中にピリピリした空気が少ない。
それだけでも、こどもにとっては大きな安心につながります。
こどもの気持ちを「否定しない」
例えば、こどもが、
「前のお父さんのほうがいい」
「この人と一緒に住みたくない」
「新しいお父さんは嫌」
と言ったとします。
親としては、ショックですよね。
「そんなこと言わないの」
「せっかく大切にしてくれているのに」
と言いたくなるかもしれません。
でも、まずは、
「そう思ってるんだね」
と受け止めること。
気持ちを受け止めることと、その要求をすべて受け入れることは別です。
「そう感じているんだね。でも、今はこういう生活をしていこう」
と伝えることもできます。
こどもの気持ちを否定せず、安心して話せる環境をつくっていきましょう。
再婚相手とこどもの間に「親である自分」が入りすぎない
距離が縮まらないと、
「私が間に入って何とかしなきゃ」
と思ってしまいます。
もちろん、必要なサポートは大切です。
ただ、毎回、
「○○があなたのこと好きなんだよ」
「○○と話してあげて」
「○○がかわいそうだから仲良くして」
と間に入り続けると、こどもも再婚相手も自然な関係をつくりにくくなることがあります。
二人の関係は、二人にしか作れないものでもあります。
親としては、
「見守る」という役割
を持つことも大切です。
「家族らしさ」を急いで完成させない
再婚すると、
「本当の家族になりたい」
と思うのは自然なことです。
でも、
「家族なら一緒に食事をする」
「家族なら仲良くする」
「家族なら何でも話せる」
というイメージにこだわりすぎる必要はありません。
家族の形は、家庭によって違います。
最初は少し距離があっても、
「今日は一緒に笑えた」
「昨日より少し会話が増えた」
「困ったときに助けてもらえた」
そんな小さな積み重ねが、家族の関係をつくっていきます。
こんなときは「距離が縮まらない」だけではないかもしれない
ただし、単純に「まだ仲良くなれていない」という状態と、こどもが強いストレスを抱えている状態は分けて考える必要があります。
例えば、
- 家に帰りたがらない
- 以前と比べて極端に元気がなくなった
- 学校生活に大きな変化が出ている
- 睡眠や食事に変化がある
- 再婚相手を極端に怖がっている
- 暴言や暴力が繰り返されている
などがある場合は、「そのうち慣れる」と放置しないことが大切です。
家族だけで抱え込まず、学校や自治体の相談窓口などに相談することも考えましょう。
ステップファミリーには「こうすれば必ずうまくいく」という一つの正解があるわけではありません。
「仲良くなる」より「安心できる」を目標に
再婚相手とこどもの距離が縮まらないと、
「この再婚は失敗だったのかな」
「家族になれていないのかな」
と悩んでしまうことがあります。
でも、家族になった瞬間から、全員が同じ気持ちになる必要はありません。
むしろ、
「家族になったから仲良くしなければ」ではなく、
「一緒に暮らす中で少しずつ関係をつくっていく」
くらいでいいのではないでしょうか。
今日、少し会話ができた。
一緒に笑えた。
困っているときに助けてもらった。
そんな小さな出来事を大切にしていきましょう。
時間がかかってもいい。
近づいたり、少し離れたりしてもいい。
その家庭に合った距離感を探していけばいいのです。
まとめ|家族になることを焦らなくていい
再婚相手とこどもの距離が縮まらないときは、
- 無理に仲良くさせない
- 「親」になることを急がない
- 信頼される大人を目指す
- こどもの気持ちを否定しない
- 小さな時間を積み重ねる
- 親が間に入りすぎない
- 「家族らしさ」を急いで完成させない
ことを意識してみてください。
ステップファミリーは、最初から完成された家族になるものではありません。
一緒に暮らしながら、少しずつ「この家族の形」をつくっていくもの。
「仲良くなれない」と悩むより、
「どうしたら、この家にいるみんなが安心できるだろう?」
と考えてみる。
その視点に変えるだけでも、少し気持ちがラクになるかもしれません。
あなたの家族には、あなたの家族にしかないペースがあります。
焦らなくて大丈夫。
少しずつでいいのです。
私自身もステップファミリーなので、こんな記事も書いています。参考になれば幸いです↓

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