愛ゆえに、死にかけた。

ざっくばらんに。
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わたしはたまごアレルギーで生まれてきた。

うまれてすぐ、

母乳を噴き上げるようにゴボゴボと吐くので

病院に連れて行ったところ

たまごアレルギーが判明したそうだ。

そう告げられた母は

いったいどんな心境だっただろうか。

まさかこんなことになるなんて。

まさか、私のせいで・・・。

お腹の赤ちゃんのため

そう信じてきたのに。

そんなふうに、

悲嘆の渦の中に埋もれていったのではないか。

わかんないけど。

だって、

私がたまごアレルギーで生まれてきたのは

母が妊娠中に

「妊婦はたまごを食べると良い」

という、大変ざっくりとした情報を信じ

丈夫な子どもを産めるようにと、毎日たまごを食べ続けた結果

私は生まれながらにして、いや、きっと生まれる前からたまごアレルギーになったのだから。

こんな悲しい話ある?

こどものためにとしたことが裏目にでることはあるとしても

こんな形で裏目に出ます?

絶望的でしょ。

でも、それもこれも、

母が私のためを想って、やってくれたことなのだ。

愛ゆえに、だ。

私に対する愛ゆえに、が裏目にでちゃう話はこれだけにとどまらなかった。

ある日、祖母がバニラアイスを食べていると

なんとももの欲しそーな顔をした

まだ1歳にならない孫が

じっとみつめているではないか。

祖母はアイスをスプーンですくい、

かわいい孫の口へとすっとスプーンを運ぶ。

その瞬間、

かわいい孫は目の前で泡を吹いて痙攣し白目をむいた。

(母から聞いた話では「泡を吹いた」ってだけだったけど、きっとこのくらいのことが起きたと思う。だってアナフラキシーショックだもん!)

とにかく泡を吹いてぐったりした。

それを見た母が慌てて祖母を止めた。というかキレた。

「あれだけダメって言ったのに!!何してんの!!!!」

そのときばかりは本気で祖母を叱ってしまって

祖母がしょんぼりしてた、後から思えばちょっとかわいそうだった

って母が言ってた。

でも、そりゃそうなるよね。

娘が泡吹いてんだもん。

でも、そりゃそうなるよね。

孫が、食べたそうにじっと見てるんだもん。

アイスあげるよね。

誰も悪くない。

そう、

すべては

愛ゆえに、だ。

私はそれほどまでに

愛されて生まれ育ってきた、ということだ。

しかしながら、

こうして

昔話に

できるようになったのも

実は

たまごアレルギーがなくなったからなのだ。

本当に良かった。治って。

たまごアレルギーって、

もうほとんどのものが食べられない。

母乳も粉ミルクも飲めなかった私は

豆乳で育ったらしい。

赤ちゃんの頃から豆乳。めちゃくちゃ意識高い系ベービーだ。なのになぜ、ミランダ・カーになれなかったのだろう。永遠の謎。

そんな私がどうたまごアレルギーを克服したかというと

愛の力

ではなく、

医療の力だ。

未だあの薬と同じ色の薬を見たことない。

うぐいす色の鮮やかな、とても粒子が細かい粉薬を

物心ついた頃から、いや、物心なんて何なのか知りもしない

物心つくとっくの昔から

私は毎日うぐいす色のサラサラこな薬を飲んでいた。

毎日毎日来る日も来る日も。

そして

小学校に上がる前には

すっかり

私はたまごアレルギー体質に打ち勝つ事ができたのだ!私の体はあれだけ拒否したたまごを克服した!

本当に良かった。

学校は給食センタータイプではなく、給食室があるタイプの学校だったから

たまごアレルギー児童の入学は

きっと田舎の小さな小さな小学校をザワつかせ

給食のおばちゃんの頭を悩ませただろう。

NOたまごでは、本当に食べられるものが限られる。

それに何より

母が救われただろう。

私のたまごアレルギーが治らなかったら

母は一生自分自信を恨んで生きていかなければいけなかったかもしれない。

それに、祖母だって

私のたまごアレルギーが治らなかったら

きっと例の恐怖体験がトラウマとなり

かわいい孫に

何も与えることが出来なくなっていただろう。

しかし、私の体はたまごを受け入れた!

もぉ、怖いものは何もない!

なんでもござれだよ、ばぁちゃん!

そお、全ては

愛ゆえに、

から始まった悲劇。

誰も悪くない、誰も責められない。

ただただ、たまごが憎かった。

そんな日々も、うぐいす色の粉薬の登場により、

悲劇は喜劇となり、

語り継がれることだろう。

そお、愛の物語として。

だからさ、

どんなに絶望の縁に立たされても

決して諦めてはいけない。

愛だけじゃどうにもならないことも、そりゃあるよ。

でもね、

世の中愛が全てじゃ、ないよ。

医学とか

心理学とか

人間科学とか、

金とか名誉とか

濱田岳とか、

いろいろあるから、ね?

諦めずに、戦おう!!

幸い私はたまごアレルギーを克服できたので、ほんとに良かった。

でも、怖いよね。アナフィラキシーショック。まぢで命落としかねないからね。侮ってはいけない!まぢで!

私は、

たまごは克服したけど

キウイアレルギーでね。

もはや、愛だの恋だのの話ではない。

ただただ、

キウイアレルギー。

知ってたんだけど、特に薬ものんでないから克服もできてなくて、

だから食べたらまずいってことは知ってたの。知ってたのよ?

でもさ、

小学生の頃、スポーツクラブ中、差し入れでケーキもらって、

そこにキウイのってたの。

でもさでもさ

美味しそうなケーキだよ?

運動したあとの腹ペコに、ケーキだよ?

みんな、ほうばって食べてるよ? 

そうだ!キウイどかして食べればワンチャンいけんじゃね?

そんな安易な気持ちで

ケーキを食べたこと、

ケーキ一切れ全部食べ終わったあと

ものすごく後悔することになる。

侮ってはいけない、まぢで。

キウイ食さずとも、キウイがいた形跡のあるとこ、全部、“キウイ”と認識されるらしい。なんとも高性能な人間の体。

「このクリームんとこ、さっきまで、キウイいたよね?いたね?いたね。はい、やったな。やっちまったな。」

って、すぐバレました。

もおーーーー

あのアレルギーの症状ときたら!!

泡吹くまではいかなかったけど、

もーー

目の内側までゴリゴリにかゆいし

喉の中!!喉の内側!!!

かゆいなんてもんじゃない!

かゆすぎてかゆすぎて、

水分とってもとっても何しても痒みはおさまらず、

喉の内側が腫れて、気道が狭くなってる気さえする。

呼吸困難になるのもうなずける。

とにかく耐え難い。

もお愛ゆえに、

とか一切関係ない!!

ただただ食欲が勝っただけの話!!

ただただ自分の食い意地を恨むしかないって話!!!!

もお、絶望的。

もおキウイには二度と近づかない。

そお誓った。

戦う気すら起きない。

諦めた。

キウイ、

アイツほんと

ヤなやつ、

ヤなやつ、

ヤなやつ!!!

☆今日の1歩☆

侮ってはいけない、アレルギー。

「ちょっとくらい そんな気持ちが 大惨事」

気をつけなはれや!

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